母子の健康と代替医療

母乳哺育は多くの母子にとって望ましい栄養補給法である』

 どらねこが母乳哺育に対する認識は文章そのまんまの意味であり、概ね肯定的に捉えております。しかし、以下の点に誤解があるのではないかと心配もしております。

『多くの母子に』
 多くの母子であるのに、全ての母子に当てはめるかの様な、指導がなされることがあるようです。母乳育児を推進する病院や、自然育児を推奨する小児科医に於いて顕著であります。

?母乳の分泌量
 全ての母親が十分な母乳を子供に与えられるわけではありません。『努力を続ければ必ずでる』というような励まし方の母乳指導には無理があると考えられます。
?子供の栄養状態
 母乳ではビタミンKが不足する虞がある。その他、出生体重3000g未満の子供が母乳だけで育てられる場合、ある栄養素の欠乏リスクが心配される。
?母親の負担が大きい
 全ての母親が負担に耐えられる気力、体力を備えているわけではない。母親の健康を含めた母子保健であることを忘れてはならない。

 他にもあると思いますが、この記事では上記の三点だけあげておきます。

 母子の健康と代替医療と絡めてのエントリとしたのは、極端な自然育児を推進する人や代替医療を採り入れる方に完全母乳栄養を推進する人をよく見かけるからです。